イタリアの高級ブランドMoncler Group（盟可愛顧集団）は、2024年の財務諸表を発表し、年間連結収入が31.089億ユーロに達し、2023年比で7%の増加を示しました。この中で、Monclerブランドは27.073億ユーロの収入を貢献し、前年同期比で着実に増加しています。また、傘下のStone Islandブランドは4億016万ユーロを記録しました。特に重要なのは、両ブランドが直接消費者向け（DTC）チャネルで2桁成長を実現し、グループ全体の売上高が31億ユーロを超える助けとなった点です。
第4四半期は特に好調で、売上高は前年同期比8%増の12億432万ユーロ。Monclerは11億341万ユーロ、Stone Islandは1億092万ユーロを達成しました。アジア市場は主要な成長エンジンであり、中国市場は特に回復が強力で、年間収入は前年同期比11%増の13億7900万ユーロを記録しました。第4四半期も同様に、収入は前年同期比11%増加しました。財報によれば、中国市場は高基数効果やマクロ経済の影響を受けつつも、2桁成長を維持し、地域のパフォーマンスを引き上げています。日本、韓国、APACの他の地域も成長を加速させています。
2024年の盟可愛顧集団は、ブランドの独自性を強化するため、高規格な活動を展開します。Monclerはスイスでの大ショーを開催し、Stone Islandもコミュニティマーケティングと製品革新で消費者との絆を深めています。これにより、ぜいたく品市場全体の回復の兆しが見られ、他の大手ブランドも同様のプラスのシグナルを示しています。
2025年に向けては、世界経済の不確実性に直面しながらも、Monclerグループは革新を基にした持続可能な成長を目指すと、会長兼CEOのレイモ・ルフィニ（Remo Ruffini）氏は語っています。ブランドの伝承と革新を通じ、長期的な価値創出を追求する方針です。
