
今年に入ってから、LVMHグループは中国市場での活発な動きを見せている。4月には、傘下のDFSディファセがシンヤグループと海南の高級品小売市場に向けたプロジェクトを契約した。同月、LVMHは上海を路面店の中心地と位置付け、新店舗を複数オープンする計画を発表。さらに5月には、ファッションブランドのルイ・ヴィトンが上海にフラッグシップストアを開店し、ブランドの存在感を強化する意向を示した。
加えて、LVMHは中国の富裕層向けイベントやコラボレーションを企画し、デジタル戦略を通じて若年層顧客の獲得を目指している。急成長するオンライン販売市場において、ブランドのデジタルプレゼンス強化はLVMHの重要なテーマとなっており、2023年夏にはSNSプラットフォームを活用したライブストリーミングイベントの実施が予定されている。これによりリアルタイムのインタラクションを通じて顧客にアプローチし、LVMHは中国市場での多角的なアプローチを強化し、高級ブランド市場での競争力を維持しようとしている。