
出典:環球網【環球網財経総合報道】エルメスがこのほど発表した第1四半期の財報によると、売上高は大幅に増加し、強い市場の勢いを示している。シティバンクの最新報告によると、長い歴史を持つフランスの高級品デザイン会社は、今後数年でLVMH傘下のルイ・ヴィトンに代わって、世界の高級品市場の座に就くことが期待されている。報告書の中で、シティのぜいたく品株研究責任者であるトーマス・チャウベルト氏は、今後3年間でエルメスの売上高が200億ユーロに触れる可能性があると予測している。これはルイ・ヴィトンが2022年に達成した収入水準と同等だ。2023年通年、エルメスの売上高は134億ユーロに達した。今回の財報によると、エルメスの第1四半期の収入は前年同期比17%増の38億ユーロに達し、その中で皮革製品部門の強力な販売が業績の成長に重要な役割を果たした。特筆すべきは、すべての地域でエルメスの売上高が二桁成長を実現し、特に日本市場では25%の成長率を記録したことだ。一方、LVMHグループの第1四半期の業績はやや暗く、収入は前年同期比2%減少した。LVMHはルイ・ヴィトンの具体的な収入データを詳細に公表していないが、ファッションや皮革製品部門の収入も下落傾向にある。アナリストらは、エルメスの成功は独自の価格戦略、販売ルートの厳格な制御、新しいカテゴリーや地域への拡大のおかげだと考えている。また、エルメスの製品ラインはお得なものから超贅沢なものまで、幅広い消費者層をカバーしている。業界全体の成長率が減速していることを背景に、エルメスは依然として強い成長の勢いを維持することができ、これは贅沢品市場の競争に先手を打ったに違いない。同時に、グッチやルイヴィトンなどの他の贅沢ブランドは、より大きな市場圧力に直面している。現在、エルメスの株価は22%上昇し、LVMHの上昇幅をはるかに上回っている。この業績は、高級品市場におけるエルメスの強力な競争力を際立たせただけでなく、将来の発展にも確固たる基礎を築いた。